長文の内容把握
JAPANESE
国語 《中学1・2年生対象》
長文には、様々な種類があります。物語文・論説文・随筆文・古文などがそれです。 しかし一見種類のちがう文章にも、共通したルールがあるのです。 今回は、そのルールについてお話します。
長文ってタイヘンだよねぇ・・・
【5w1hとは・・・】
英語の授業で聞いたことあるでしょうか?『5w1h』。 『Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ) How(どのように)』のことです。 これらの点を意識して長文を読むと、どんな種類の文でも、その内容を把握することはそれほど難しい作業ではなくなります。
《Who(誰が)》
いわゆる主語のことです。文の先頭に用いるのが基本ですが、長文などではしばしば文中で用いられたり、省略されることがあります。省略される場合は、文の前後を読み、話の流れを確認すると、容易に見分けることができます。
例・・・彼は庭で遊んでいた。そして、突然泣き声が聞こえた。どうやら(彼は)転んだようである。
⇒庭で遊んでいたのも、転んだのも『彼』なので、二回目の(彼は)は省略された。
《What(何を)》
主語が行った行動の内容を指します。これはあまり省略されることがありませんが、登場人物が複数人いる場合、どれが誰の行動かを整理しながら読む必要があります。
《When(いつ)・Where(どこで)》
登場人物が複数人いる物語文で重要になるものです。いわゆる推理小説などでよく使われる手法で、わざと登場人物の行動の順番を入れ替えたり、行動した場所をわかかりづらくして、読者を考え込ませるものがあります。
みなさんが読む文章には、そのような手法はめったに使われませんが、長い文になるほど『行動の順番や場所=登場人物の気持ちの変化』を表すことが多いです。
《Why(なぜ)・How(どのように)》
長文を読む上で、最も読み取らなければならない要素です。『登場人物の行動=登場人物の気持ち』を表すからです。また、設問も行動から気持ちを読み取らせる問題が多いです。
これだけたくさんの要素があると『読むだけで精一杯だ!』という意見がよく出ます。しかし、これは訓練でどうにでもなるものです。訓練にかかる時間の長さは個人によって変わりますが、長文読解が得意になった人は、必ずこれらの要素を押さえて読む練習をしています。
国語が、数学や理科と大きく違う点は『与えられた文章の中に必ず答えがある』という点です。ですから、まずは根気強く文章と向き合ってみましょう。
あきらめないことが大切!
内容を整理するためのポイントを知ること!
ポイントを意識して文章を読むこと!
きっとスラスラ読めるようになる!
内容を楽しむ気持ちが大切だよ! |