• 中学2年生
  • 後期中間テスト

動詞の活用と自動詞・他動詞

用言の活用が必要となります。種類が多いので、問題を数多く練習し、慣れておく必要があります。他動詞と自動詞の区別も出題されます。

活用

動詞の語尾を変えること。未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形と、活用の種類があります。〔例〕食べる+ない → 食べない(未然形) 着る+て → 着て(連用形)のように、言葉の形が変わることを活用といいます。

五段活用

語尾に「ない」をつけると、動詞の最後がア行になる活用のこと。
〔例〕遊ぶ+ない → 遊ばない 「ば」→ア行なので、五段活用

上一段活用

語尾に「ない」をつけると、動詞の最後がイ行になる活用のこと。
〔例〕着る+ない → 着ない 「き」→イ行なので、上一段活用

下一段活用

語尾に「ない」をつけると、動詞の最後がエ行になる活用のこと。
〔例〕食べる+ない → 食べない 「べ」→エ行なので、下一段活用

カ行変格活用

「来る」の活用のこと。
〔例〕来る+ない → 来ない のように、五段活用でも、下一段活用でも、上一段活用でもない活用となります。

サ行変格活用

「する」の活用のこと。
〔例〕する+ない → しない のように、五段活用でも、下一段活用でも、上一段活用でもない活用となります。「勉強する」のように、「~する」の形もサ行変格活用となります。

次の〔  〕内の動詞の活用の種類を答えなさい。

もう10時を〔過ぎ〕た。

上一段活用 過ぎナイ ぎ→イの段→上一段活用

友人はまだ〔来〕ない。

カ行変格活用 「来る」は唯一のカ行変格活用

〔知っ〕ている事実。

五段活用 知らナイ ら→アの段→五段活用

次の〔  〕内の動詞を言い切りの形に換えなさい。

〔宿題せ〕ずにいる。

宿題する 「~する」の形はサ行変格活用

校庭を〔走っ〕て遊ぶ。

走る 言い切りは、最後をウの段にした形をいう

学校へ〔行く〕日。

行く 問題は、名詞が続いているので、連体形

品詞

品詞の見極めが、出題されます。区別の仕方をおさえておきましょう。

名詞

モノを表す言葉。身の回りにあるものなどが中心となる。ただし、「今日」などの目に見えないものも名詞に入ります。

形容詞

いいきる形が「い」で終わる言葉。「美しい」など、名詞を詳しくする言葉です。

形容動詞

いいきる形が「だ」で終わる言葉。「きれいだ」などが形容動詞です。文中では「きれいな」などの形に変わることがあります。

副詞

「とても」などの言葉で、形容詞・動詞・副詞を詳しくする言葉です。

連体詞

名詞につく言葉で、「この」など物を指示する言葉です。

接続詞

「しかし」など、文と文をつかぐはたらきを持つ言葉です。

次の〔  〕内の語の品詞と活用形を答えなさい。

〔確かに〕今日は暑い。

品詞:形容動詞 活用形:連用形 「確かだ」に直せる

ドーナツがとても〔甘く〕て驚いた。

品詞:形容詞 活用形:連用形 「甘い」に直せる

〔冷たい〕雨が降る。

品詞:形容詞 活用形:連体形 

〔四角な〕箱。

品詞:形容動詞 活用形:連体形 「四角だ」に直せる

〔黄色く〕塗られた家。

品詞:形容詞 活用形:連用形 名詞が続き、「黄色い」に直せる

敦盛の最期

源氏に敗れた平氏が船に乗って海へと逃げる中、主人公である熊谷次郎直実が身分の高い平氏が乗る船を見て、手柄をあげようとする場面から始まる武士と武士の交流劇を描いた作品。

直実が立派な武将に声をかける場面

直実は、逃げる武将の一人に的に背を向けて逃げることのみっともなさから、引き返すようにうながす。引き返した瞬間に引き倒し首を取ろうとするが、身分を尋ねても一切名乗らない武将に、直実は感動してしまう

直実が後続の味方の軍勢が押し寄せることから武将の首を切る場面

味方の軍勢が押し寄せたことから、このまま武将を逃しても生きていられないと感じ取り、自分の手で首を取り、供養することを決める。すると、武将の持っていた袋の中から笛がみつかり、戦いの中でも笛を身に着けている気品の高さに心を打たれ、その場にいた武士たち全員が心を打たれた

武将の正体がわかった場面

後に、この武将が平清盛の弟である平経盛の息子、平敦盛であったことを知った直実は、さらに出家して彼の供養をしてあげたいという気持ちが強まった

係り結び

「ぞ・なむ・や・か・こそ」などの言葉で、強調するはたらきをする