• 中学1年生
  • 後期中間テスト

文の成分

文の成分とは、主語・述語・修飾語・接続語・独立語といった、文中のおけるはたらきのことです。それぞれの言葉の意味とともに、使い方をおさえましょう。

文節

文を構成する言葉のかたまりを表す語句で、名詞+助詞、動詞+助動詞などのさまざまな形があり、意味がくずれない最小限の表現をいう。
〔例〕私は / 船橋の / 出身だ。 3文節

単語

言葉自体の最小単位で、名詞や動詞など、それぞれの言葉だけを指します。
〔例〕私 / は / 船橋 / の / 出身 / だ。 6単語

主語

文章における主体のこと。主に人物を指す言葉で、述語が指す動作の主のこと。
〔例〕私は / あの男性が

述語

文章における主語の動作や様子のこと。
〔例〕泳ぐ / ~だ

修飾語

文章中の言葉を詳しくする言葉のこと。
〔例〕赤い(修飾語)ボール(被修飾語)

接続語

文と文の意味的なつながりを表す言葉。
〔例〕しかし→前の文と異なる内容を表す文のはじまり/ だから→前の文の理由や結果を表す文のはじまり

独立語

人に対する呼びかけや「あぁ」などの気持ちを表した言葉のこと。

次の〔  〕内の言葉の文の成分を、主語・述語・修飾語・接続語・独立語から選びなさい。

素晴らしいことに、今日も〔勝つことができた。〕

述語 動作を表している

〔田中さん〕、ノートを提出してください。

独立語 人に呼びかけている

〔公園に〕鳩がいる。

修飾語 いる場所を詳しくしている

〔寒いから〕窓を閉めてください。

接続語 窓を閉める理由を表している

彼の書いた〔作文が〕入選した。

主語 入選した主を表している

竹取物語

竹取物語は、日本の昔話として有名ですが、内容とともに歴史的仮名遣いや現代語訳といった新しい取り組みにも慣れる必要があります。

竹取物語

平安時代初期に成立した日本の物語で、作者は未詳。竹取の翁が竹をとっていると竹の中に小さな女の子がいたが、育ててみるととても美しい姫となった。多くの公家に求婚されるが、やがて自分が月の生まれであることを知り、月に帰ることを悲しみ願うようになる。最後には、月からの使者の手で月に帰ることとなった

歴史的仮名遣い

古典と呼ばれるものに使われていた仮名遣いで、後の現代仮名遣いの基となった文字
〔例〕ありけり→いた いふ→いう

口語訳

歴史的仮名遣いの逆で、現代の言葉で表したもの

故事成語

大昔にあった物や出来事をその語源とする一群の慣用語句の総称。意味と合わせて覚える必要があります。

背水の陣

川や海などに背に向けた陣立てをし、あとに引けぬ所で決戦する構え。転じて、もし失敗すれば滅びる覚悟で事に当たること

蛇足

余計なつけたし。無用なもののこと

塞翁が馬

人生の幸不幸は、誰にも予測できないものだというたとえ

一炊の夢

栄華を尽くした一生を送る夢を見たが、目覚めてみると、まだ炊きかけのあわ飯もできあがっていないほど短い時間にすぎなかった。転じて、人の世界での繁栄は儚いということのたとえ

五十歩百歩

違いはあるものの大差はなく、似たり寄ったりであること

漢文

漢字で構成された文章のこと。記号を用いて、文を読む順序を表す特徴がある。古文同様、教えを伝える目的で書かれたものが多い。

返り点

漢文を下の文字から一つ上の文字へ読む記号のこと

書き下し文

漢文に送り仮名をつけ、口語訳にしたもの

矛盾

前に言ったこととあとに言ったこととが一致しないこと。一般に、理屈として二つの事柄のつじつまが合わないこと。漢文では、どんなものも通さない盾とどんな盾も突き通す矛を売ろうとする商人に対し、子どもが「では、その矛でその盾を突いたらどうなりますか」と商人に尋ね、つじつまの合わない商人が返答に困ったという逸話。